身長サプリメントによく配合される「アルギニン」って何?知ってるとトクをするアルギニン詳細解説!

子供やご自身の身長の伸びを気にする際、市販で広まっている「身長サプリメント」の成分をチェックし、比較されることがあるかと思います。そのような時、頻繁に目にするサプリ成分として「アルギニン」があるのではないでしょうか。
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しかしなぜアルギニンがそれほどまでに身長を伸ばす目的で配合されるのか、ご不明な方も多いのでは。そこでここでは、身長を伸ばすためのみならず、健康維持全般に重要なアルギニンの働きについて、解説していきます。

アルギニンは必須アミノ酸

アルギニンとは、500種類以上も存在する「アミノ酸」の1種です。

アミノ酸とは、人間の身体の約2割を構成し、身体を正常に働かせるために必要な「タンパク質」の最小単位。つまり、タンパク質が分解されてアミノ酸となり、またアミノ酸が合成されることでタンパク質が作られるのです。

ただしタンパク質を構成するアミノ酸は、500種類中20種類のみ。しかもその20種類中9種類は、自身の体内で作ることができません。そのためそれら9種類は外から摂取しなくてはいけないのです。このようなアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼びます。

アルギニンは、大人の場合は体内で作り出すことができる「非必須アミノ酸」のため、必須アミノ酸には含まれません(合成量が不足することはあります)。しかし子供の場合は体内で作ることができないため、10種類目の「必須アミノ酸」となるのです。

成長ホルモンとソマトメジンC

ではなぜアルギニンは、身長サプリの成分として使われるのでしょうか。それには「成長ホルモン」が関係します。

成長ホルモンとは、脳の下垂体と呼ばれる箇所で分泌されるホルモンの1つです。10代の成長期において、成長ホルモンの分泌量はピークとなります。

成長ホルモンは「ソマトメジンC」というホルモンが、肝臓で作られるのを助ける働きがあります。このソマトメジンCこそが、成長期の子供の骨にある軟骨「骨端軟骨」(この軟骨がある部分が「骨端線」)に作用して、軟骨を増殖させるのです。軟骨が増殖して骨が伸びると、必然的に「身長が伸びる」ことになります。

そのため間接的ですが、成長ホルモンが十分に分泌されていないと、「骨が伸びない=身長が伸びない」ということになり、低身長の原因のひとつと判断されます。

そこで登場するのがアルギニンです。アルギニンは下垂体に働きかけ、この成長ホルモンの分泌を促進する作用が認められています。アルギニンは(子供の場合)体内で作り出せないため、いかに食事やサプリから必要量を摂取できているかが、身長の伸びと関係してくるのです。

身長だけではないアルギニンの働き

アルギニンは「骨の増殖」や「身長の伸び」のみを担っているわけではありません。

子供はもちろんのこと、アルギニンを体内で合成できる大人でさえも、加齢とともにアルギニンの生産量は減少します。そのためアルギニン量が不足すると、以下のような問題が起こります。

1.免疫力の低下

アミノ酸の一種であるアルギニンの一部は、「オルニチン」という別のアミノ酸に変換されます。オルニチンは肝臓の働きを向上させ、解毒作用を行います。

そのため、アルギニンが不足すると免疫力が低下し、病気にかかりやすく、回復も遅れがちになります。

2.筋肉量の低下

身長に関わる成長ホルモンは、筋肉増強をサポートする働きもあります。そのため、成長ホルモンを分泌させるアルギニンが不足すると筋肉量が減り、弱くなってしまいます。

3.血流低下

アルギニンが不足すると、全身の血行が悪くなり、代謝不全などの症状が起こります。その他、脳梗塞などの疾患のリスクなども高まります。

4.肌や髪などの老化

成長ホルモンは肌や髪などの新陳代謝を良くし、細胞を若々しく保つ働きがあります。そのためアルギニンが不足し、成長ホルモンの分泌量が低下すると、外見に見られる老化が加速します。

サプリは成分の含有量も重要

成長期の子供にとっては外から摂り入れないといけないアルギニン――身長サプリメントにおいては、その含有量も選ぶ目安のひとつとなります。
サプリを持つ子供の手
食事を除くと、子供がサプリメントで補いたいアルギニンの1日摂取目安量は「2500~5000mg」。

アルギニンが配合されていると謳っていつつも、あまりに含有量が少ない場合は効果が期待できないため、成分表示を確認される時は、1日分のアルギニンの可能摂取量も合わせて見ることをオススメします。