身長を伸ばすアミノ酸はアルギニンの他にもあるの? 成長ホルモンを分泌させるアミノ酸とは

成長期の子供の身長をぐんぐん伸ばすために必要な要素は「睡眠」「運動」「栄養素」の3つ。これらの項目がなぜ身長を伸ばすために欠かせないかを考えると、その答えは「成長ホルモン」に行き着きます。

小学生の女の子と男の子

成長ホルモンとは脳の下垂体から分泌されるホルモンのひとつです。生涯にわたって(加齢により分泌量は低下するものの)分泌されていますが、成長期における成長ホルモンの分泌量は身長の伸び率に大きな影響を与えるため、特に成長期の子供にとっては成長ホルモンを多量に分泌させることが重要になります。

そこで注目されているのが「アルギニン」というアミノ酸の一種。市販されている身長サプリメントのいくつかにアルギニンが配合されていることから、複数の身長サプリメントを比較検討されている方なら目にしたことのある成分名かと思います。

しかしアルギニン以外のアミノ酸は、身長を伸ばす作用はないのでしょうか。このような疑問にお答えするために、以下にアルギニンをはじめ、身長に関わるアミノ酸についてまとめました。

アミノ酸の種類

まずはアミノ酸についてご説明します。アミノ酸とはたんぱく質を構成する最小単位のことです。自然界の様々な場所に約500種類のアミノ酸が存在しますが、人体が必要とするたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類と言われています。

またその20種類のアミノ酸のなかでも、人間が体内で自力で生成できないアミノ酸が9種類、存在します。それらを「必須アミノ酸」と呼び、食物など外から摂取しなくては身体機能に不調をきたしてしまいます。

【必須アミノ酸】

・バリン ・イソロイシン ・ロイシン ・メチオニン ・リジン
・フェニルアラニン ・トリプトファン ・スレオニン ・ヒスチジン

ただし先述した「アルギニン」は、子供はほぼ体内で生成できないため、成長期においては「必須アミノ酸」(もしくは「準必須アミノ酸」)に分類されます。

アルギニン推奨摂取量

ではなぜ身長を伸ばすために「アルギニン」が重要視されるのでしょうか。それはアルギニンが成長ホルモンの分泌を促すことで、分泌された成長ホルモンが主に肝臓で「ソマトメジンC(IGF-1)」を産出。ソマトメジンCが血流にのって骨の軟膏部分に運ばれ、軟骨の増殖を促すからです。

アルギニンにはアミノ酸のなかで最も成長ホルモンを分泌させる力があり、その効果を得るには1日に3,000mg以上の摂取が推奨されています。

しかしこのアルギニン量は、たとえば「豚ロース肉200g」「鶏むね肉200g」以上を食さなければならず、毎日の子供の食事量ではまかなうのは難しいのが現状です。

必須アミノ酸「リジン」

ではここで、アルギニン以外に身長を伸ばす、つまりは成長ホルモンの分泌を促す働きのあるアミノ酸をご紹介します。

まずアルギニンと同じく必須アミノ酸である「リジン」が挙げられます。リジンはアルギニンと一緒に摂取することで成長ホルモンの分泌を促します。アルギニン単体で摂取するよりも「約10倍」も成長ホルモン分泌量が増加したという研究報告もされています。

またその際のアルギニンとリジンの摂取比率は「1:1」、つまり同量が最も相性がよく、アルギニン、リジンともに副作用がほぼないため、身長を伸ばすためには積極的な同時摂取が望まれます。
※副作用について:アレルギー、ぜんそくなど、体質により多少異なります。

非必須アミノ酸「オルニチン」

つぎに「オルニチン」というアミノ酸が挙げられます。アルギニンとは異なり、オルニチンは体内で生成される「非必須アミノ酸」のひとつです。

オルニチンは、より厳密に分類すると、たんぱく質を構成せずにアミノ酸のままで体内を巡る「遊離アミノ酸」です。

主に肝臓で働き、身体に有害なアンモニアを代謝する機能に関わっています。そして成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。※ただしこの作用はアルギニンほど強くはないとされています。

オルニチンは肝臓の働きを助け、解毒作用、疲労回復作用を持つため、身長を伸ばす直接的な作用は強くないものの、健康的な身体づくりには欠かすことのできないアミノ酸なのです。

アミノ酸その他の栄養素をバランスよく

アルギニン以外のアミノ酸も、成長ホルモンの分泌を促し、身長を伸ばす働きがあります。しかしどれかひとつだけを摂取してもその効果は十分には発揮されません。

ご飯を食べる子供

身体の各器官に働くアミノ酸その他の栄養素をバランスよく摂取するためにも、普段の食事に加えて身長サプリメントを活用し、成長期の子供の身長を伸ばす可能性を育てていきましょう。