錠剤の身長サプリは噛んで食べても大丈夫? 錠剤を噛むことで起きる弊害とその理由
ここ数年で注目度がかなり高くなっている身長サプリメント――多くのメーカーが粉末や錠剤など、様々な形状の身長サプリを開発・販売しています。このように選択肢が多いことは、生活習慣などにより適したタイプを選ぶことができるため、消費者にとってメリットと言えますね。
このようにサプリメントの形状にいくつかの種類があるなかで、年齢が上になるほどに部活動の合宿など外出する機会が増えたり、また朝晩バタバタとして時間がないために、液体に溶かす粉末タイプよりも簡単に持ち運びできて飲める「錠剤タイプ」を選ぶご家庭も少なくはありません。
しかし実際に身長サプリを飲む子供さんのなかには、「錠剤はのどに引っかかる感じがして苦手」というように、錠剤タイプに苦手意識を持っているケースも見られます。このような場合、どうしてもそのままで毎日飲むことができず、歯で砕いて飲み込んでしまうこともあるようです。
しかし錠剤の身長サプリメントを歯で噛んで食べてしまうことに問題はないのでしょうか?
錠剤サプリを噛んではいけない?
結論からいうと、身長サプリを含め、錠剤タイプの薬やサプリメントは基本的には「噛んで飲んで(食べて)はいけない」と言われています。
ではなぜ錠剤のサプリメントは噛んではいけないのでしょうか。その理由を以下に挙げます。
錠剤サプリを噛んではいけない理由1:味が苦い
一度でも錠剤のサプリメントを噛んだことのある方はご存じかと思いますが、とにかく味が苦かったり、酸味があったりと、味自体に問題があります。
なかには噛むほどに苦味が増し、水で流しても後味がかなり後まで残るモノもあるため、子供の場合は特に毎日飲み続けることができなくなってしまいます。
身長サプリメントは毎日規定量を飲まなくては体質の変化を望めないため、まず飲み続けられないとサプリ摂取の意味がなくなってしまいます。
※チュアブルタイプ(噛んで飲むタイプ)の身長サプリメントもありますが、お菓子のように「おいしく」味がついている分、甘味料や香料も使用されています。配合成分についても考慮する必要があると言えるでしょう。
錠剤サプリを噛んではいけない理由2:胃で溶けて腸まで届かない
身長サプリをはじめ、錠剤のなかには「腸溶錠」と呼ばれる、「胃では溶けないが、腸では溶ける」ように作られている錠剤があります。なぜなら成分のなかには、「胃で溶けてしまうと効果が薄まる」「胃には良くない(胃の不調を招く)」性質のものが含まれている場合があるからです。
そのような腸溶錠を噛んで食べてしまうと、成分が胃で溶けてしまい、期待される効果が出ないばかりか、胃障害を起こしてしまう可能性が高まってしまうのです。
錠剤サプリを噛んではいけない理由3:成分が早く溶けてしまう
身長サプリをはじめ、錠剤のなかには「徐放錠」と呼ばれる、成分が溶ける時間を遅らせて作られた錠剤があります。
これは有用成分が一度に溶けて持続時間が短くなったり、その成分の体内における濃度が急激に上がることを抑えたりする目的があるのです。
そのためもしも徐放錠を噛んで食べてしまうと、成分が一気に溶けてしまうため、効果が持続せずに余った分は体外に排出されたり、また体内で一時的に濃度が上がることでなにかしらの弊害がでる可能性も否めません。
自己判断はやめましょう
持ち運びの良さなどの利便性以外にも、有用成分を効果的に働かせるための手段・目的として、水で飲む錠剤タイプをあえて選択し作られている身長サプリメントや薬は多くあります。
そのため錠剤のままでは飲みにくいからと、自己判断で噛んだり砕いたりして食べるように摂取するのはやめましょう。もしも飲みにくい場合は、市販の薬服用ゼリーを用いるなどすることをおすすめします。